メカニック一筋20年

山口さん
サービス部・整備課

1998年 入社

PROFILE

当時三菱自動車の整備専門学校があり、高校を卒業してそこに入学。メカニックを目指して就職先を探している段階で、豊ふを見つけ「乗用車じゃなくトラックだから何だか楽しそうだな」と思ったのが入社するきっかけです。自分が入社した時は、後輩が長い間入ってこなかった時期で、自分よりも先輩ばかりの現場でした。当時から一台の車にしても、ひとつの作業の工程にしても、先輩よりも速く、品質よく仕上げてやろう。そんなことばかり考えていました。とにかくガムシャラでしたね。笑

私の仕事

コントローラーの責任

私は現在整備課の中でもコントローラーという役割をしています。コントローラーとはフロントスタッフからあがってくる整備伝票の内容を把握し、それをメカニックの誰にやってもらうのか、スケジューリングを組み、整備の現場を管理するのが主な仕事です。トラックは乗用車とはまったくの別物です。ある程度決まった重量で必要な時にだけ使う乗用車にくらべ、トラックはいつも満載の荷物を積み、過酷な条件で毎日走っています。当然消耗も激しくなり、故障も頻繁にでます。商売道具であるトラックは、代車というわけにもいかず、決まった時間に戻ってこなければ、それだけでお客様に損失が出るので、決められた日時までにちゃんと整備を仕上げること。それが最も重要です。求められる品質と納期を見極め、現場を円滑にまわす。それがコントローラーの責任です。

私の情熱

よかった、元気に走ってるな

なんとなくで1年もつトラックはありません。ある程度ちゃんと手を入れてあげて、はじめて1年間元気に走ることができるんです。もちろん求められる技術の水準は高いですし、納期もシビアです。ただ、お客様に納車する際の「ありがとう」以上に嬉しい瞬間はやっぱりありません。お金以上のものがあるんだと実感します。そういったやりがいを若いメカニックの子達も感じることができたなら、こんなに充実感のある職種もないです。国道一号線などを走っている時に、自分がエンジンを修理したトラックとすれ違ったりすると、「よかった、元気に走ってるな」と自然に笑みがもれますね。笑 そういった満足感が一番のやりがいです。

私の役目

隠し持った情熱を引き出す

現在、豊ふにはメカニックが30名ほどいますが、全員の能力、技術をおおまかにでも把握していないと、コントローラーとしてスケジュールが組めないので、そこを把握するのが一番大変です。また技術水準をあげていくことも良い仕事につながるので課題の一つです。「この子には次はこのくらいのレベルの仕事を与えるとちょうどいい刺激になるだろう」といったことを十分に熟慮しながら、仕事を組んでいきます。“若い子たちは仕事に対してドライ”という印象をはじめは持っていましたが、実はそんなことはなく、多くの場合情熱を隠し持っています。先輩である私たちが歩み寄ることで、内に持っている想いを表現してくれます。同じ目線に立ち、成長を促してあげること。それが今の私の役目だと思っています。

メカニックのスキルアップは探究心

この部品が悪いからこの部品を変えて終わり。確かに車の整備はそこで終わりなんですが、じゃあなんでこの部品が壊れたんだろう?そこまで興味がいくことがメカニックとしてのスキルアップをする一歩目だと考えています。メカニックの中には、交換が終わったあとに鉄屑として捨てられている部品を拾ってきて、夜な夜な分解して原因を探しているような人もいます。そういう人はやっぱりみるみるうちに成長していきますね。仮にそのメカニックに同じような不具合のある車両修理が入ってきて、その時にたまたま交換用の部品が社内に置いてなくても、そのメカニックだったら部品を分解して中を修理し、その車両を動くところまで持っていけるはずです。それが技術者として一歩先へ進んだということだと思います。好奇心、探究心、行動力。こんな要素がメカニックとして上にいける素養かもしれませんが、これは単純に「整備の仕事が好き」ということです。機械いじりが好きだ!そんな子なら誰でも一流のメカニックになれる資質があるということですね。

私の目標

今の豊ふの整備現場にはたくさんの若い子達が働いています。この子達に整備の仕事を楽しいと思ってもらうこと。一人でも多くの子があきらめることなく、一人前のメカニックとして育ってくれること。それを夢見て日々コントローラーとして試行錯誤しています。この子達が順調に育ち、戦力となる軸ができたら、豊ふの整備工場は他に負けない工場になるはずです。また、その成長した子達を見て、さらに若い子達が入ってきた時に、ここで間違いなかったと安心できるような職場、先輩を超えたいと思えるような職場にしていきたいと思っています。それが私の夢であり、実現可能な目標だとも思っています。

資格取得で技術者の高みへ

豊ふ社内では年間スケジュールを組み、メカニックのレベルごとに分け、勉強会や研修を行い、技術の底上げを常に図っています。また、メーカーによる研修も開催されているので、多くのメカニックが積極的に参加しています。三菱ふそうにはメーカー独自のメカニックの技能資格も用意されているので、それを取得していくことで、明確にメカニックとしてステップアップし、実力も知識も上がっていくうえ、資格手当として給料にも反映されるので、メカニックを目指す若い子達には是非チャレンジしてほしいです。

コントローラーのとある1日

業務課のとある1日

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